綱領(こうりょう)

志村 芳男 筆

文化少年剣道倶楽部には、創立以来、子どもたちが稽古と生活を通じて身につけるべき「行動規範」を示した5つの『綱領(こうりょう)』があります。

綱領とは、私たちが活動する上でのもっとも大切な方針であり、約束事です。 私たちは、単に試合に勝つことだけを目的とせず、剣道という武道を通じて、私生活やこれからの人生を豊かに生きるための人間力を育むことを第一に考えています。

当倶楽部が大切にしている、5つの約束をご紹介します。

一、私たちは 礼儀を守りましょう

「剣道は礼に始まり、礼に終わる」と言われます。道場に一歩足を踏み入れたときから、元気な挨拶、先生や仲間への敬意、そして周囲への配慮の大切さを教えています。ここで身についた美しい礼儀作法や、相手を思いやる丁寧な態度は、学校や社会に出ても変わらない一生の財産になります。

一、私たちは 父母の教えを守りましょう

子どもたちが剣道や勉強を続けられるのは、日々支えてくれるお父さん、お母さん(保護者の皆様)のおかげです。身近で守ってくれる存在への感謝の気持ちを忘れないこと。そして、家での約束事や教えをしっかり守る素直な心を育みます。道場での学びを、家庭での素晴らしい態度へと繋げます。

一、私たちは 友だちと仲よくしましょう

 切磋琢磨し合う道場の仲間は、単なるライバルではなく、共に成長するかけがえのない「同志」です。お互いの痛みがわかるからこそ、優しさやいたわりの心が芽生えます。学年を超えた縦のつながりの中で、仲間を大切にし、協力し合う本当の友情を育みます。

一、私たちは 剣道を通じてよい少年になりましょう

 きつい稽古を乗り越えた先にある「あきらめない強い心(忍耐力)」、自分の行動に責任を持つ「自立心」。剣道で培った心身の強さは、すべて「普段の生活(よい少年・少女であること)」に活かされてこそ意味があります。社会に貢献できる、心健やかで誠実な人間への成長を後押しします。

一、私たちは 無駄づかいをやめましょう

物があふれる現代だからこそ、自分の防具や竹刀を大事に扱い、点検し、手入れすることを教えます。これが、日々の生活で使うもの、お金、時間を大切にする「感謝と節約の心」につながります。また、一回の稽古の時間を無駄にせず、『一期一会』の精神で集中する力を養います。

保護者の皆様へメッセージ

時代が変わっても、子どもたちに身につけてほしい「大切な根っこ」は変わりません。 当倶楽部では、この5つの綱領をただ暗唱するだけでなく、日々の稽古や行動の中で子どもたち自身が自然と実践できるよう、指導員一同が温かく、時に厳しく寄り添いながら見守っています。

「大きな声で挨拶ができるようになってほしい」 「心の強い子に育ってほしい」

そんな保護者の皆様の想いに、私たちは剣道を通じて全力でお応えします。